会社経営者である有責配偶者からの離婚請求 協議離婚が成立したケース

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ご相談内容

【ご依頼者】Aさん(40代男性)

【家族構成】妻Bさん、子1人

Aさんは数年前に、他の女性を不貞関係となり、これが妻Bさんに知られてしまいました。

女性との関係は終了したものの、不貞をきっかけにBさんとの関係が悪くなってしまい、Aさんは離婚を希望するようになりました。

AさんとBさんの間には子供が1人おり、Aさんと子供の関係は良好でした。

Aさんは、子供との関係は維持したままBさんとの離婚を望み、フォレスト法律事務所に依頼をしました。

なお、Aさんは会社を経営しており、Bさんが会社の役員となっていたので、Bさんの役員退任についても問題となっていました。

相談後

まず、弁護士は妻Bさんに対し、Aさんが離婚を希望していること、離婚条件を協議したい旨を通知しました。

Bさんは、Aさんがいまだ女性と不倫関係にあると考え、弁護士に対しAさんに対する怒りの感情を伝えました。

弁護士は、Aさんが既に女性と別れていること、Aさんが離婚後も子どもの父親として誠実に接することを決意していることを伝えました。

Bさんには代理人弁護士が就いていなかったため、Bさんとの協議は全て電話で行っていました。

Bさんとの電話は数十時間にも及びましたが、お話をするうちにBさんにもご理解を頂き、役員の退任及び協議離婚に至りました。

弁護士のコメント

不貞行為が発覚した後の離婚問題は、感情の対立が大きくなってしまい、紛争が激化してしまう傾向にあります。

ケースバイケースですが、不貞行為を行ったこと自体は反省し、今後どのように配偶者・子と接していくかを真摯に考えることが重要です。

本件では、Bさんのとの協議は極めて膨大な時間となりました。
Bさんの話を長時間聞くことで、Bさんが不安に思っていることを把握することができ、Aさんも離婚後のBさんとの関わり方を考えることにつながりました。

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