【初めての方向け】服装から当日の流れ・聞かれること 初回の調停に絞って解説

初めての方

調停を申し立てた方も申し立てられた方も、調停期日に出席することが初めてである方が大半です。

初めての調停がどのように進むのかはもちろんのこと、「どのような服装で行けばいいの?」、「当日はどれくらい時間がかかるの?」、「何を聞かれるの」など、気になることを挙げればキリがありません。

インターネット上で調べてみても、調停の流れを細かく説明したページが見つからず、結局分からず仕舞いという経験をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、このページでは初めて調停に参加される方に向けて、当日のイメージができるように解説しました。

弁護士に依頼されている方もそうでない方も対象としています。

このページを読むことで調停のイメージをつかみ、不安を解消してください!

目次

どんな服装で行けばいいの?

服装

調停に出席する際の服装ですが、スーツなどの正装で参加しなければいけないという決まりはありません。

ただし、派手なアクセサリーを付けたり、極端に短いスカートなどは避けるべきでしょう。

調停委員(調停で話を聞く人)も人間ですので、初対面であるあなたの服装を見て、内心で拒否感を持ってしまうことがあるからです。

よって、オフィスカジュアルとして認められる服装(落ち着いた色の襟付きのシャツなど)であれば安全といえます。

当日の流れ

流れ

①当日は何分前にどこに行けばいいの?

弁護士に依頼している場合、事前に待ち合わせ場所・時間を決めておきましょう。

弁護士に依頼していない場合は、調停が始まる5~10分前には裁判所に到着しておくといいでしょう。

なお、第1回の調停では、申立人と相手方の呼び出し時間をずらしています(例:申立人は10時~、相手方は10時30分)。

ですので、相手方が早い時間に到着した場合、申立人と鉢合わせしてしまうことがあるので注意しましょう。

また、弁護士に依頼している方の中で、自分一人でいるときに相手と鉢合わせすることを避けたい方は、事前に弁護士と相談し、待ち合わせ場所や時間を工夫するようにしましょう。

②裁判所に着いた後~調停が開始するまでの間

裁判所に到着した後は、家裁書記官室(裁判所によっては「家裁受付」と記載されていることもあります。)で受付をします。

受付で調停の種類(離婚や婚姻費用など)と名前を伝えると、待合室の場所が案内されます。

開始時間になると、調停委員があなたを呼びに来ますので、それまでは開始に備え、話すことなどを整理しておきましょう。

③調停の開始

開始時間になると、調停委員が待合室に呼びに来ます。

プライバシーに配慮して事件番号で呼ばれます。

調停を行う部屋は、裁判所によって異なるものの、小さな会議室をイメージしてください(テレビで見るような法廷では行いません)。

部屋の中には、調停委員の男女1人ずつが座っています。

親権、監護権、面会交流の問題があるケースでは、調査官が在室していることもあります。

まず、初回ということで本人確認が行われますので、免許証などの身分証明証を持参しましょう。

④調停で聞かれること

申立人

裁判所で用意している申立書は、情報量が少ないため、細かな事情は分かりません。

離婚調停であれば、「離婚したいという気持ちの確認」、「離婚したい理由」、「離婚する場合の条件」など具体的な事情を聞かれます。

その場で話をすることが難しいようであれば、申立書と合わせて具体的な事情を記載した書面を提出しておくと、話がスムーズになります。

30分程度話をした後、一旦待合室に戻ります。

待合室で待っている間、今度は相手方の話が聞かれます。

相手方

申立人の話が聞かれた後、相手方の話が聞かれます。

離婚調停であれば、「離婚する意思の有無」、「離婚に応じられないのであればその理由」、「離婚に応じるのであれば、その条件」などの事情が聞かれるでしょう。

この場で、申立人がどのようなことを言っており、考えているかが伝えられ、申立人の言い分に対するあなたの言い分も聞かれます。

30分程度話をした後、今度は申立人の話が聞かれるため、待合室へ移動します。

初対面の調停委員に対して、限られた時間の中で離婚の話をすることは簡単なことではありません。

調停委員から見ても、初対面の相手から具体的な事情を聞きだすことは難しいものです。

具体的な事情を記載した書面を申立書と合わせて提出しておけば、調停委員も事情を頭に入れた上で話を聞きますので、核心を突いた話ができます。

フォレスト法律事務所では、ほぼ全てのケースで具体的な事情を記載した書面を提出するようにしています。

⑤次回期日の調整

申立人・相手方が交互に話をし、1時間半~2時間程度が経過すると、次回の調停期日の日時を調整します。

1~2か月後の日時が確認されますので、予定が分かるものを持参しましょう。

電話会議、web会議による調停

初回の調停は家庭裁判所に行き、対面で行われることが多いです。

ただし、遠方に居住している場合などの事情がある場合は、電話会議やweb会議で行われることもあります。

初回が対面であっても、二回目以降は電話やwebで行われることもあります。

まとめ

ここまで初回の調停の流れを見てきました。

個別の事情や裁判所によって若干異なる部分もありますが、概ね同じと考えて構いません。

初回の調停をシミュレーションし、当日に臨んでください。

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