弁護士なしで長期間の離婚協議 弁護士の介入で離婚協議が成立したケース

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ご相談内容

【ご依頼者】Aさん(40代女性)

【家族構成】夫Bさん、子1人(高校生)

夫Bさんは2年前にAさんと子を置いて家を出て、それ以降離婚協議を続けてきました。

Aさん、Bさんとも、法律に従った解決を望んでいたため、Aさんは名古屋市内の法律事務所を複数回り、無料の法律相談を受けて、その結果をBさんに伝えていました。

Aさんが話している内容は法的に正しいものでしたが、Bさんは自分に不利な部分についてはAさんが嘘を付いていると決めつけたり、Aさんが財産を隠していると疑ったため、話し合いは一向に進みませんでした。

Aさんはフォレスト法律事務所を訪れ、法律相談を受けました。

この時点では、まだ弁護士に依頼することなく解決することを希望されていました。

しかし、ご相談をお聞きした限り、協議が進展することが見込めなかったため、弁護士に依頼されることをお勧めしました。

その後、Aさんは複数の法律事務所の相談を受けられたようですが、最終的にフォレスト法律事務所に離婚協議の代理人を依頼されました。

弁護士の活動

弁護士は、Bさんに対し、それまでの離婚協議の経過を踏まえ、離婚条件の案を通知しました。

Bさんは、これまでAさんに対し回答したのと同じ回答を弁護士に送付してきました。

弁護士は、Bさんの主張が法的に誤っていること、実際はAさんとBさんが考えている結論に大きな違いはないことを説明しました。

また、Bさんが疑っている「財産隠し」についても、実際にはないことを整理した資料を開示することで明らかにしました。

そして、これ以上長期化するのであれば、離婚調停の申立てもやむを得ないことを伝えたところ、BさんはそれまでAさんが主張していた離婚条件で離婚をすることに応じたため、無事、協議離婚が成立しました。

本件のポイント

当事者間で離婚協議をしていても進展が見込めず、協議が長期化してしまうことがあります。

Aさんは複数の法律事務所で法律相談をするだけではなく、インターネットでも離婚の知識を沢山調べていました。

Aさんは、弁護士から見ても非常に努力されていましたが、知識を仕入れることが目的となってしまっていたこと、情報過多になってしまい、断片的な知識となってしまっていました。

Aさんは自分が努力していた分、自分の言うことを聞かないBさんと衝突してしまうこともありました。

Aさんのようにインターネットや弁護士への相談によって知識が豊富となっている方は増えています。

このような状況は好ましいといえる一方、相手から見ると、その知識が正しいかどうかは分からず、Aさんのケースのように「嘘をついている」と思われてしまうこともあります。

残念なことですが、同じことを話した場合でも、ご本人が話す場合と弁護士が話す場合で受け取る印象は大きく違ってきます。

離婚協議が思うように進んでいない方、これから離婚協議を開始される方は弁護士に相談されることを強くお勧めします。

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